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朗らかに生きる

2014.01.13 15:28|本、映画、音楽
昨日、ずっと観たいと思っていた
「カンタ!ティモール」と「スケッチ・オブ・ミャーク」の二本を観てきた。
どちらも同じ熱量で観たいと思っていた作品なので、一度に観れるなんて本当にありがたい機会。
とても心に残る作品たちだった。

二つを観て一番感じたのは

私もずっと朗らかに生きていこう

ということだった。

「カンタ!ティモール」は、2002年にインドネシアの占領から独立した東ティモールについてのドキュメンタリー映画。
公式サイト
24年間で人口の三分の一を亡くす程の殺戮を受けながらも強く生きてきた人たちの今の姿 を描いている。

途中見るに絶えないような惨劇の写真や絵の使用もありちょっと気分が悪くなりそうにもなったけれど、
その現実を抱えながらもなぜかカラリとしているように見える人々の笑顔、
ことば、歌声に胸を打たれた。

ティモールへのインドネシアの占領に対して日本が応援する形で裏側で関与してきたことも、衝撃だった。
私は知らなかった。何も知らなかった。
知らないということはある意味怖いことでもある というふうにも感じた。

そんな凄まじい状況を乗り越えてきた人々の「ことば」の中で
非常に印象的というか少しびっくりするようなものがあった。

「(大切な人たちを失ったりした事などでの)悲しみはある。でも、怒りはないよ。」

というようなこと。

本当?
と思ってしまうけれど、表情で分かる。目で分かった。
彼らは本当にそう思っているんだなということが。

この映画については雑誌マーマーマガジンで知ったのだが、
誌上での監督の広田奈津子さんのインタビュー記事の中に、ティモールで話されている言語の中に「敵」ということばがない、とあった。
それに一番近いことばは「今は違う方向を向いている誰か」という意味のことばなのだそう。
また、「あなた」と「わたしたち」という意味のことばは同じなのだとか。

はぁー。
すごいなあと思う。

脱帽の想いがしました。
何かを越えている。
自分の生きていく中での価値観を揺るがすような人々の思想だと思いました。


「スケッチ・オブ・ミャーク」は、沖縄 宮古島で歌われてきた 神歌、古謡 を追ったドキュメンタリー映画。
公式サイト
昔からずっと歌い継がれてきた歌たち、歌い続けてきた人たちの歌声がとにかく素晴らしい。

私も宮古島に生まれたかったなと思ってしまうくらい。こんな文化があることの素晴らしさを想います。

雄太くんというまだ小さな男の子の歌声にも思わず涙してしまった。
理屈じゃないんだよね。心に響くかどうかというのは。

歌う ということ自体、理屈ではなくてもうそこに「在る」ということなのだ という感じがする。

「カンタ!ティモール」でも、牛を使って田んぼを馴らしているおじさんが、牛飼いをしながら歌っているシーンがあって、
「歌が好きですか?」との質問に、彼が「ああ。でも、好き、というか、歌わないと牛が動いてくれないから。これが私たちのやり方なんだ」というように答えていたのが印象的だった。
歌う という行為は本当に、本来そういうもの、つまりは人々にとってあくまでも自然なもの、なのだろうなと思う。

生活の中でなくてはならないもの。
神様(自然の中の神聖な何か)とつながる為の祈りのようなもの。

やっぱり宮古島のひとたちも(特に神事に携わる女性たち、お婆たち)、笑顔で明るかった。
細かいことは気にしないサァ みたいな感じ。愛すべきひとたち という感じ。

ああ もう すてき!
と思った。



私も 朗らかに 強く 生きていこう
ほがらかに ほがらかに

ということばが、何度も心の中で響いていた。


2作品の間で「オロ」という作品も上映されていたのだけど(公式サイト)、
今回はこの時間は外で休憩して見られなかった。
しかしながら、終演後にトークショーがあって、
オロの撮影に携わった南椌椌さん、スケッチオブミャークの監督 大西功一さん、カンタティモールにも登場した報道写真家の南風島渉さんのトークショーも面白かった。
オロも見なくては。

トークショーなんていうああいうものも不思議なもので、
自然とその流れに添った方向で時間もちょうどよく、きちんと進行していくものなのだなとも思った。
お客様からの質問に対してみなさんからの答えが出て、
そこからまたインスピレーションで誰かのことばでうまく次につながっていって…
というふうに。
当たり前みたいに進んでいくけれど、
こういうところにも宇宙の神秘みたいなものは確実に存在しているんだろうなとしみじみ感じました。

最後の方で椌椌さんが紹介する形で、3月8日から東京で上映されるという福島原発問題に関するドキュメンタリー映画についても知る事ができた。
「遺言 原発さえなければ」 というタイトルだそう。(公式サイト
3時間45分の大作だそうだ。
是非足を運んで、ここでも何か少しでも知る事ができたらいいなと思った。


ものすごく濃い一日だった。

ずっしり重かったけれど、
最終的には感動で心が洗われるような
そんな一日。

ライブハウスや映画館にいくと 真剣に見るからか、人がたくさんいるから気を受けてしまうのか、
とてつもない頭痛に見舞われて最後帰ってくることも多いのだが、
今日は頭痛にはならなかった。

ホガラカニ イキル。
そしてやっぱり人とのつながりについて考える。

わたし と あなた。



私もいつか、自主上映会を催してみようかしら。
とちょっとだけ思った。
このことは、頭の上にぼんやり置いておこう。

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